銀行員の場合の債務整理は慎重に

銀行員であり、お金の怖さというのも十分に知っていながら、それでも両親の病気などをきっかけに、債務問題を抱えてしまうことになりました。銀行員は属性としてしっかりしていると判断される職業ですから、かなりの金額を借りることができました。
明らかに返済能力を超え始めていると感じてはいましたが、それでも貸してくれるところがあれば借りてでも月々の返済を行うようになった時には、さすがに「末期的な状態ではないのか」と感じ始めていました。しかし銀行員の場合、もし破産などの手続きを行えば、制限によって、職業も失ってしまうことになります。借金の金額は年収をはるかに超え、自己破産を行うにも、同時廃止として扱われることはない可能性がありました。
そうなると、会社を辞めなければなりません。
総量規制などの法律ができて、自転車操業もできなくなると、家計は破たんしました。致し方なく弁護士に相談を行いました。弁護士にすべての資産を明らかにして、一番合った債務整理の方法で解決できるように相談したわけです。私の場合、全く忘れていましたが、会社に積み立ても行っていましたし、契約者貸し付けもできる保険を持っていました。それを使って債権を減らし、残債を任意整理によって返済しやすくして完済を目指す方法を選択しました。任意整理を選んだことで、会社への影響もなく、今でも銀行員として働いていますし、確実に返済を行っています。
“国際弁護士”猿田佐世「トランプ大統領になっても日米が何も変わらない理由」
猿田佐世(さるた・さよ)/シンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」事務局長・弁護士(日本・ニューヨーク州)。各外交・政治問題について、ワシントンにおいて米議会等にロビイングを行う他、国会議員地方公共団体等の訪米行動を実施。研究テーマは日米外交の制度論。(続きを読む)